いつもの私を特別にしてくれるコスメが待つ“花園”

幼いころから、彼女の胸の中には、彼女以外の人間は決して立ち入ることのできない小さな花園がある。聖域、と言ってもいい。

友人と喧嘩をしてしまったときや、何てことはない一言に傷ついてしまい悲しくてたまらないとき。彼女は決まって目を閉じて、その花園で美しいものに囲まれながら、自分の心を潤すのだ。

そして、大人になった彼女は、自分の外側にもうひとつの聖域を見つけた。『オフィシーヌ・ユニヴェルセル・ビュリー』。日本では2017年にオープンした、パリ発の総合美容専門店だ。

秘密の扉を開けたその先は、2つの文化が交わる場所

代官山駅から3分ほどの場所にある『オフィシーヌ・ユニヴェルセル・ビュリー』は、全て自然の素材を使用して作られた香水やソープといったコスメ、職人による手漉きの櫛などのケアアイテムを扱うショップ。陽の光が差し込む明るい店内はどこか教会のような雰囲気をたたえていて、すっと心が鎮まるような、そんな空気に満ちている。

オフィシーヌ・ユニヴェルセル・ビュリーは、調香師であったジャン=ヴァンサン・ビュリーが1803年に開業し、2014年にアーティスティックディレクターのラムダンとヴィクトワール夫妻によってリブランドされたという背景を持つ。左右でがらりと雰囲気の変わる印象的なデザインの店内には、思わず近くでじっくりと見入ってしまう、まるでアート作品のような美しいパッケージのコスメたちが並ぶ。

歴史あるものと、新しいものと。日本初の店舗となるこの代官山店は、モダンな東京の文化と創業当時のフランスそのままの空気が融合する場所なのだ。

手を伸ばさずにはいられない美しさに魅せられて

彼女がビュリーを知ったきっかけは、友人が「ポマード・コンクレット」というハンドクリームを使っていたから。そのパッケージにあしらわれた手のひらのイラストのかわいさに心を奪われて、すぐに自分でも同じものを購入した。

ビュリーのアイテムの魅力は、何と言ってもこのパッケージの美しさだと彼女は思う。こうしてこの店内で美しいアイテムたちに囲まれていると、彼女は何だか自分がすごく特別な存在になったかのようにさえ感じることがある。それくらい、魅せられてしまうのだ。

もちろん、パッケージのデザインだけでなく、その品質も彼女を毎回驚かせてくれる。2度目に来店した時に購入した水性の香水「オー・トリプル」は、乳液のようなとろりとしたテクスチャに感動したし、自然の素材だけで作られているからこその優しい香りが心地いい。まるで森の中を思わせるような草花の青々しい香りや、もぎたてのフルーツや摘みたての花そのものを感じられる瑞々しい香りなど、香調にこだわりを持つブランドだからこそ、どの香りも本当にずっと嗅いでいたくなるくらい素敵だ。

また、自然の素材を追求しているビュリーのアイテムたちは、今でも創業当時のフォーミュラのまま作られているものが大半を占めるという。この美のメソッドが200年もの間受け継がれてきたということにも、彼女はロマンを感じずにはいられない。

きっとほんの少しだけでも特別な自分に

彼女はこの日、ずっと気になっていたボディオイル「ユイル・アンティーク」を買って帰ることにした。選んだのは、チュベローズとバニラの華やかでふくよかな香りが印象的な「チュべローズ・デュ・メキシク」。

30代の自分には少し甘すぎるかな、と一瞬逡巡したものの、「ボディだけでなく髪にもお使いいただけるんですよ」という店員さんの言葉を聞いて、思い切って購入を決めた。

夜、ベッドで眠りにつく時や朝の目覚めの瞬間にこの香りが自分の髪や体から香ったら、私はきっと今よりもっと自分のことを好きになれる気がするーーそんな風に考えながら、彼女は大理石のカウンターの前に立つ。

今度来るときは、いい香りに包まれた髪を梳くために、あの櫛を買おうか。とろりとした琥珀色が美しい植物性アセテートの櫛を眺めていると、ほどなくして、流麗なカリグラフィで彼女の名前が記されたボックスが彼女の前に現れる。

この瞬間、彼女はやはり、この場所を訪れる前の自分よりもほんの少しだけ特別な自分になれたように思うのだった。

Editor's Note

取材後、記事中でもご紹介しているボディオイルを購入しました。選んだのは「フルール・ドランジェ・ドゥ・ベルカンヌ」。瑞々しいオレンジブロッサムの中に、優しくネロリが交差する、魅惑的な香りです。

オイルなのにとてもサラリとしていて浸透も早く、真夏に使用してもベタつくなどのストレスはゼロ。翌朝にはするりとなめらかなスベスベのお肌に…! このオイルを知ってしまったら、もう他のオイルには浮気できないかも。

余談ですが、こちらのボトルはガラスでできていて、開けるときわずかではありますがなんとも言えないクラシカルな音がするのです。まるで1800年代のフランスにタイムスリップしたかのような、音と香りで開かれる優雅な時間、ぜひ皆さんにも体験して欲しいです。(編集部 Joe)

Shop Access

Shop Info

オフィシーヌ・ユニヴェルセル・ビュリー

11:00〜20:00

なし

03ー6712ー7694

東京都渋谷区恵比寿西1-25-9

代官山駅 徒歩3分

※取材時期や店舗の在庫状況により、掲載している情報が実際と異なる場合があります。 商品情報や店舗の詳細については直接店舗にお問い合わせください。
Editor 福島みづき
Photographer 橋本越百

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