「本もコーヒーも両方だなんて、欲張りかしら?」

サイフォンを照らすランプの灯りと、窓から差し込む陽の光。そのどちらもが、彼女の心をあたためている。

ここは、エソラ池袋4Fのブックカフェ『本と珈琲 梟書茶房(ふくろうしょさぼう)』。

フリーランスの脚本家として生活している彼女は、おいしいコーヒーと新たなインスピレーションを得られる空間を求めて、この店に立ち寄ったのだった。

本とコーヒーのマリアージュ

彼女がはじめて『本と珈琲 梟書茶房』を訪れたのは、1週間ほど前のこと。趣味で繋がった友人が集まっているLINEグループで、「すごく雰囲気のいいカフェだったよ」と紹介してもらったのがきっかけだった。前回は座らなかった席に座りたくて、こうして再び足を運んだのだ。

この梟書茶房では、コーヒーや食事、スイーツを楽しみながら、神楽坂の書店「かもめブックス」を作った・柳下恭平さんがセレクトした約1000冊もの本を自由に読むことができる。

所蔵されている本のジャンルは多岐にわたっており、デザインやアートに関するものから生物関係のもの、絵本などと幅が広いので、何回足を運んでも飽きることはない。

そして、この梟書茶房のもうひとつの大きな魅力は、品質にこだわった本格的なコーヒーだ。梟書茶房のコーヒーは「日本スペシャルティコーヒー協会」の理事である菅野眞博さんがプロデュースしており、確かな技術を持ったスタッフによってサイフォンで淹れられた上質なコーヒーを味わうことができる。

ここでは1杯のコーヒーも、読書という体験も、そのどちらもが「とっておき」なのだ。

待っているのは秘密の本たち

今回彼女が案内されたのは、1人席でじっくりと本と向き合うための「アカデミックエリア」。それぞれのテーブルにブックライトが備え付けられており、ここなら読書にも執筆にも存分に集中できる。原稿を書き上げるべく、彼女は鞄の中からMacBookを取り出しWordを立ち上げた。

彼女が今作業をしているアカデミックエリアをはじめ、店内は5つのエリアから構成されている。中でもとりわけユニークなのは、エレベーターを降りてすぐの入り口近くに位置する「シークレットな本屋さん」というコーナーだ。

「シークレット」というその言葉の通り、このコーナーではカバーが掛けられた中身の分からない本ーー「シークレットブック」を購入することができる。それぞれのシークレットブックには簡単な紹介文のほか、「読みやすさ」「誰かにあげたくなる」「役に立つ」という3つの指標が書かれていて、どんな中身の本かを想像するだけでも楽しい。

開放的な窓辺には、思いがけない出会いがある

コーヒーを飲みながら30分ほどキーボードを叩いていた彼女だったが、どうにも筆が思うように進まなくなっている。

少し気分転換したいし、日光を浴びてちょっとリフレッシュしよう。

そんな風に考えながら席を立ち上がった彼女が向かったのは、陽の光の差し込む「図書エリア」だ。

開放感溢れる図書エリアには、ジャンルごとに蔵書をまとめた本棚と、先日彼女が案内された2人掛けの客席が。この店の一番人気であるこの座席では、窓から差し込む太陽の光があたたかく、まるで日向ぼっこをしているような心地で本のページをめくることができる。

煮詰まった頭をリフレッシュさせてくれる1冊との出会いを求めて、彼女はふらりふらりと本棚から本棚へと移っていく。こうして肩肘張らずに自由に本を手に取ることができるのも、この梟書茶房ならではの魅力だ。

身も心も温まるとっておきの1杯を

タイトルに惹かれて手に取った1冊とともに席へと戻っていると、ランプの光に照らされてキラキラと光るサイフォンが彼女の目に留まった。まばゆく輝くその佇まいに、彼女はつい仕事の癖で「何だか貴婦人みたい」と脳内で物語を紡ぎ始めてしまう。

コーヒーの味にはとんと疎い彼女だが、1週間前に来店したときから、これまで間近で目にすることのなかったサイフォンにすっかり興味を引かれていた。前回来店した際にも、持ち前の好奇心から味の違いなどについて色々と尋ねたのだった。

「サイフォンで淹れるコーヒーは、撹拌するタイミングや速度の微妙な違いによって味わいがガラリと変わるんですよ」

おかわりでオーダーした梟ブレンドを味わいながら、彼女の質問に答えてくれた店員さんの言葉を思い出す彼女。これまで触れてこなかったコーヒーの奥深さに、今日もまた思わずほう、と息を吐く。

あ、なんだかインスピレーションが湧きそうかも。

綴る言葉に再び迷ったら、先ほど出会った本のページを捲ればいい。香ばしいコーヒーのいい香りに包まれて、彼女はまた筆を執ったのだった。

Editor's Note

おいしいコーヒーを飲みながら、かもめブックス代表の柳下さんがセレクトした様々なジャンルの本を楽しむことができるブックカフェ『本と珈琲 梟書茶房』。

パスタなどのフードも充実しているので、ランチでの利用にもおすすめです。東京メトロ有楽町線池袋駅直結というアクセスの良さも嬉しいですね。

一人でも、友達とでも楽しい時間を過ごせること間違いなしです。(編集部 フクシマ)

Shop Access

Shop Info

本と珈琲 梟書茶房

10:30〜22:00

Esola(エソラ)池袋に準ずる

03-3971-1020

東京都豊島区西池袋1-12-1 Esola(エソラ)池袋 4F

東京メトロ有楽町線池袋駅直結

※取材時期や店舗の在庫状況により、掲載している情報が実際と異なる場合があります。 商品情報や店舗の詳細については直接店舗にお問い合わせください。
Editor 福島みづき
Photographer 有本真大

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