奥渋谷
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店舗情報 EDITOR'S NOTE

手作りのぬくもりが食卓に馴染む、器と暮らしの道具たち

奥渋エリアを訪れる日には、必ず足を運ぶお店がある。

作家ものの食器を中心に、アンティーク小物や一点もののアクセサリーなども扱う『暮らしの店 黄魚』だ。

黄魚を訪れたくなるのは、食器集めに凝っているのもあるけれど、それ以上に“会いたい人”がいるから……といったら大袈裟だろうか。

気さくで優しいあの笑顔を思い浮かべながら、久しぶりの訪問に弾むような足どりでお店へと向かった。

01

手作りしてきた「暮らしの店」

代々木公園駅から徒歩3分、渋谷方面へと抜ける八幡商店街にある黄魚。道路脇に置かれた、魚の絵が描かれた黄色い看板が目印だ。道路に面した窓からは、個性が光る器やカラフルな鍋が見える。

そんな黄魚の魅力を引き立たせているのが、店主の高はし こごうさんだ。

黄魚は、高はしさんが「娘にとっての自慢の母になりたい」という気持ちで、突然思い立って始めたお店なのだそう。店舗物件も親子で訪れたくなるように「公園」がつく代々木公園エリアで探し出したという、そんなエピソードも高はしさんの優しい人柄を表しているようだ。

店内に並ぶ作家ものの器やビンテージのカトラリーなどは、どれも高はしさんが目利きし、国内外で買いつけたもの。

また、店内の机や棚に使われているのは、高はしさんの私物や彼女がDIYで作ったものを利用し、ロゴやショップカードも開店当時に自ら作ったというから驚きだ。

ひとつひとつ丁寧に商品が並べられた店内は、個性的な中に手作りのぬくもりを感じる、どこか彼女を思わせるような温かい雰囲気がある。

目印となる黄色の看板。魚のイラストは、店主の高はしさんがハンコを使ってデザインしたそう
目印となる黄色の看板。魚のイラストは、店主の高はしさんがハンコを使ってデザインしたそう
白を基調とした店内には、食器や暮らしの道具が並ぶ
白を基調とした店内には、食器や暮らしの道具が並ぶ
外からも目を引く大きな窓を利用したディスプレイ。ル・クルーゼやアラビアのアンティーク品が並ぶ
外からも目を引く大きな窓を利用したディスプレイ。ル・クルーゼやアラビアのアンティーク品が並ぶ
毎日使っても飽きのこない、素朴で優しい雰囲気の食器
毎日使っても飽きのこない、素朴で優しい雰囲気の食器
至るところにアイテムがあるので、宝探し気分でじっくり見て廻ろう
至るところにアイテムがあるので、宝探し気分でじっくり見て廻ろう
02

とっさの1品さえも“特別”になる手作りの器

黄魚の食器は、異なる作家さんの器を並べても、自然と馴染むから不思議だ。

その秘密は、仕入れ前の目利きにある。

「器を仕入れる前に、自宅で料理を盛って実際に使ってみるんです。食事を引き立ててくれるか、ほかの器たちと馴染むか、使いやすいかを確認しています。子どもにとっての使いやすさを考えて、お皿の縁の形状に注目して選ぶこともあります」と高はしさん。

作家さんの器の魅力は、高いデザイン性だけでなく、長く使えること、毎日の食卓を彩ってくれることにあるという。

「洋服などは年齢とともに買い替える場面もあるけれど、器なら歳をとっても、生活スタイルが変化しても長く使い続けられます。何より、手作りの器を使うと幸せ感があるし、“ラク”なんです」

高はしさんいわく、作家さんの器は、食卓を綺麗に見せてくれる。例えば、副菜1品やコンビニで買ったお惣菜を小鉢に盛るだけでも、なんだか特別にしてくれるのだ。

また、木製やガラス製品を除く器の多くは、食洗機や電子レンジでの使用ができるとのこと。意外にも実用性が高いのも嬉しい。

店内には、ヨーロッパやアジア各国のアンティークショップで仕入れてきたというビンテージもののアイテムも。洗練されたものよりも、どこか懐かしさを覚えるものが多く、作家さんの器とも調和してくれる。

違う作家さん同士の器を並べても、自然と馴染むのは高はしさんの目利きならでは
違う作家さん同士の器を並べても、自然と馴染むのは高はしさんの目利きならでは
作り手それぞれの個性がにじみ出る器。どのような作家さんかを想像するのも楽しい
作り手それぞれの個性がにじみ出る器。どのような作家さんかを想像するのも楽しい
娘さんと世界各国を周って仕入れているビンテージ品も
娘さんと世界各国を周って仕入れているビンテージ品も
器を決めたら合わせて選びたい箸置き。素朴なりんごの箸置きは、秋の食卓に似合いそう
器を決めたら合わせて選びたい箸置き。素朴なりんごの箸置きは、秋の食卓に似合いそう
03

思わず虜になるような、一期一会の巡り合い

黄魚で取り扱う食器やビンテージ品は、一期一会。器のラインナップも作家さんによって入荷のタイミングが異なるので、訪れるたびに出会う楽しさがある。

今日ふと気になって手にとったのは、手のひらサイズの小鉢。高はしさんに尋ねると、竹下努さんという作家の器だと教えてくれた。それを聞いて、前回訪れたときも、竹下努さんの器を購入していたことを思い出す。

好きな作家さんを目当てにお店を訪れる人もいるという、その気持ちがわかった気がした。

ポテトサラダを乗せるのはどうだろう、なんて相談していると、「私はよく、しらすを盛り付けていますよ! あとはコンビニで買ったきんぴらとか」と高はしさんが笑顔で教えてくれた。

確かに、この器にコンビニのきんぴらを盛り付けたらそれだけでもう特別な一品になりそうだ。こんな風に彼女と少し雑談めいた話をする時間が、とても好きだ。

話しているうちにこの小鉢が一層愛おしく思えてきて、購入を決めた。

黄魚のアイテムは2,000円前後で購入できるものも多く、自分でも手に届くのが嬉しい。高はしさんが教えてくれたように、歳を重ねても、長く大事に使おうと心に決めて、店を後にしたのだった。

季節や入荷状況によって少しずつ変わるという、店内のディスプレイ。器との一期一会の出会いを楽しめる
季節や入荷状況によって少しずつ変わるという、店内のディスプレイ。器との一期一会の出会いを楽しめる
何を乗せても美しく決まる、土の温かみを感じる竹下努さん作、白磁の豆皿と小鉢
何を乗せても美しく決まる、土の温かみを感じる竹下努さん作、白磁の豆皿と小鉢
仕入れを決めた作家さんはその後有名になり、納品が減ってしまうこともあるのだとか
仕入れを決めた作家さんはその後有名になり、納品が減ってしまうこともあるのだとか
陶芸・ガラス作家さんが作ったピアスやイヤリング。片方をうっかり失くしてしまっても1個から発注できる
陶芸・ガラス作家さんが作ったピアスやイヤリング。片方をうっかり失くしてしまっても1個から発注できる
シンプルで洗練されたデザインのバッグなど、ファッション小物も
シンプルで洗練されたデザインのバッグなど、ファッション小物も

EDITOR’S
NOTE

編集後記

黄魚さんは、扱っている商品やインテリアなど、店主の高はしさんの魅力そのものといってもいいくらい、素敵なお店です。

「作家ものの器」というと、少し高いイメージがありますが、使うのに躊躇してしまうような高価格のものはほとんどなく、毎日使いやすいような価格帯の食器が多いことに驚きました。

取材時に、記事の中でもご紹介している木甲型の小皿を購入しました。洗ったミニトマトや梅干し、海苔の佃煮など、載せるだけの料理(とも言い難いような品)を、素晴らしい一品に見せてくれるのです!

どんなに素敵な食器も使ってこそ。お料理を盛り付けて初めて完成する、という高はしさんの想いの通り、観賞やコレクションのためではない、料理を盛り付けて一層輝く….毎日の食事に優しく寄り添ってくれるような食器が揃っています。

編集部:Joe
Editor Joe
Writer | 市川茜
Photographer | 橋本越百

SHOP INFO

黄魚のマップ
店舗名
黄魚
住所
東京都渋谷区富ヶ谷1-9-19 代々木公園Qビル 1FA
アクセス
代々木公園駅 徒歩3分
営業時間
12:00〜18:00
定休日:水・日・祝
電話番号
03-6804-9888

※ 新型コロナウイルスの影響により、一部のお店が通常と異なる時間で営業を行なっております。ご来店の際には直接お店にご確認をお願いいたします。

※ 取材時期や店舗の在庫状況により、掲載している情報が実際と異なる場合があります。 商品情報や店舗の詳細については直接店舗にお問い合わせ下さい。

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