自由が丘
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店舗情報 EDITOR'S NOTE

自然を愛し、季節を奏でるテキスタイル

梅雨に入って、ここ最近はずっと雨が続いている。

久しぶりに雨の降っていない休日だ、と街に出たものの、空はやっぱりどんよりとした雲模様。自由が丘の石畳の道を歩いていた彼女は、トートバッグの中に忍ばせてきた折りたたみ傘を少し恨めしく思う。

そんな折、彼女はふと視界の端に、ふわりと軽やかな色彩を捉えた。

彼女の目に入ったのは、『KAUNISTE(カウニステ)』というショップの店先から覗く、色とりどりのテキスタイル。憂鬱な気持ちがほっとほどけるようなその風合いをもっと近くで見てみたくて、彼女は店内に踏み入れた。

01

ほっと心が和む、あたたかみに満ちたテキスタイル

彼女が訪れたのは、「カウニステ 自由が丘店」。フィンランドのヘルシンキに本店を置くテキスタイルブランドの、初の日本店舗だ。

ぐるりと見回すと、白を基調としたシンプルな店内に、色とりどりのテキスタイルがよく映えている。ディスプレイされているテキスタイルはどれもにぎやかで楽しそうなデザインなのだけれど、色使いやタッチがやわらかく、決してごちゃごちゃとした印象を受けない。

「カウニステのテキスタイルは、フィンランドのデザイナーが手書きでデザインしています。その手書きのデザインをシルクスクリーンで印刷することで、この独特のやわらかい風合いが生まれているんです」

彼女にそう教えてくれたのは、お店の代表の原田さん。さらにお話を伺うと、中には切り絵でデザインを起こしたものもあるのだという。

北欧のテキスタイルというと、もっとはっきりとした色合いで柄が大ぶりなものが多いのではないかと思っていたけれど、こんな風にスモーキーでやわらかいカラーのものもあるんだ。思いもがけない新たな発見に、彼女の胸が躍る。

代表の原田さん。店内で販売されているファブリックは、10cmから購入することができる
代表の原田さん。店内で販売されているファブリックは、10cmから購入することができる
にぎやかなのに、すっと心に馴染むデザイン
にぎやかなのに、すっと心に馴染むデザイン
白を基調とした店内に、スモーキーで優しいカラーのテキスタイルが映える
白を基調とした店内に、スモーキーで優しいカラーのテキスタイルが映える
ガラス窓の向こうに見える彩りに、彼女は思わず足を止めたのだった
ガラス窓の向こうに見える彩りに、彼女は思わず足を止めたのだった
02

季節に合わせて家を飾る楽しみを

原田さんいわく、「カウニス」というのはフィンランド語で「美しい」という意味で、ブランド名の「カウニステ」には「美しくする=家を飾る」という由来があるのだという。

日本とは全く異なる四季が存在するフィンランドでは、色とりどりのインテリアグッズで「家を飾る」という文化が日本以上に息づいているのかもしれない。そんな風に考えていた彼女は、入り口近くにディスプレイされているクッションカバーを手に取った。

「このクッションカバーが外から見えて、気になってお店に入ってみたんです。特に、このフルーツ柄がすごくかわいくて」

触ってみると、吸湿性に優れたコットンリネン(綿麻)のさらりと柔らかい手触りが心地よい。これなら暑い季節でも気持ちよく使うことができそうだし、薄いグリーンの方は春・夏用、ベージュの方は秋・冬用といった風に季節によって使い分けるのも楽しそうだ。

大胆なフルーツ柄に目を奪われるクッションカバーは、どちらのカラーも魅力的
大胆なフルーツ柄に目を奪われるクッションカバーは、どちらのカラーも魅力的
北欧のインテリア雑誌は、眺めているだけで模様替えがしたくなってしまう
北欧のインテリア雑誌は、眺めているだけで模様替えがしたくなってしまう
コットンリネンならではのさらさらとした手触りは、夏でも軽やかに使えそう
コットンリネンならではのさらさらとした手触りは、夏でも軽やかに使えそう
サイズを選べるギフトバッグは、このかわいさでなんと100円
サイズを選べるギフトバッグは、このかわいさでなんと100円
03

自然の息づかいを感じるプロダクト

彼女が引き続き店内を見て回っていると、原田さんがさらに興味深いお話を聞かせてくれる。

「カウニステのテキスタイルは、それぞれのデザインにつけられた名前も少し独特なんです。例えば、花に囲まれた巣で羽を休める小鳥を描いたこのデザインは『Sunnuntai』。フィンランド語で『日曜日』という意味です」

「日曜日! 何だかその由来を聞くと、一段と愛おしく思えてきますね」

自然を愛し、自然とともに生きるフィンランドならではのネーミングに、彼女はほうっと息を吐いた。

また、ブローチやトレー、コースターなどの雑貨は全て白樺の木から作られており、環境に配慮しプラスチックを使用していないのだという。カウニステのアイテムは、デザインから素材に至るまで、森や生き物といった「自然」との調和に満ちているのだ。

中央の柄が「日曜日」。名前を知ると、一休みしている小鳥がまた一段と愛おしく感じられる
中央の柄が「日曜日」。名前を知ると、一休みしている小鳥がまた一段と愛おしく感じられる
インテリアグッズとしてもおしゃれなリネンスプレー(1,800円)は、自然の原料だけで作られている
インテリアグッズとしてもおしゃれなリネンスプレー(1,800円)は、自然の原料だけで作られている
これが足首から覗いたらきっと素敵だろうな、と手に取ったソックス(1,994円)
これが足首から覗いたらきっと素敵だろうな、と手に取ったソックス(1,994円)
人気のiPhoneケース(3,780円)は、デザインにマッチしたマットな手触り
人気のiPhoneケース(3,780円)は、デザインにマッチしたマットな手触り
04

遠い北欧の暮らしの文化に触れて

テキスタイルをメインに扱うショップでありながら、店内にはハンドメイドのソープやボディクリームなどのコスメや北欧の料理のレシピ本など、北欧の文化にまつわるアイテムが数多く揃っている。

また、店内奥のイベントスペースでは北欧の雑貨を集めた物販イベントや写真展が開催されており、今後は食に関するイベントの開催も予定されているという。

食、インテリア、暮らし……普段はなかなか触れることのない北欧の様々な文化を体験できるのも、この自由が丘のお店ならではの魅力だ。

「日本にいながら、ヘルシンキの空気が感じられる。そんなお店を目指しているので、ぜひまた遊びにきてください」

原田さんに見送られ、購入した2色のクッションカバーの入った紙袋を揺らす彼女。折り畳み傘を恨めしく思う気持ちは、いつの間にかどこかに行ってしまった。

季節のないフィンランドで生まれたテキスタイルを、日本の四季に合わせて飾る。小旅行のような縁に心を弾ませて、彼女は家路につくのだった。

店内にはソープやボディケアグッズも。香りの名前に「フィヨルド」とつけられているのも北欧ならでは
店内にはソープやボディケアグッズも。香りの名前に「フィヨルド」とつけられているのも北欧ならでは
北欧のインテリアやサウナ、フードに関する雑誌も購入できる。文字が読めなくてもめくっているだけで楽しい
北欧のインテリアやサウナ、フードに関する雑誌も購入できる。文字が読めなくてもめくっているだけで楽しい
手提げ袋もシンプルでかわいらしい。写真奥のトートバッグは、8,000円以上のお買い物をするとつけてくれる
手提げ袋もシンプルでかわいらしい。写真奥のトートバッグは、8,000円以上のお買い物をするとつけてくれる
ベビーウェアは日本製。今度子どもが生まれる同僚のプレゼントに、また買いに来よう
ベビーウェアは日本製。今度子どもが生まれる同僚のプレゼントに、また買いに来よう

EDITOR’S
NOTE

編集後記

スモーキーでやわらかいデザインが映えるテキスタイルを中心に、キッチンタオルなどのライフスタイル雑貨を扱う『カウニステ』。

コットンリネンのトートバッグや天然素材のみで作られたリネンスプレーなど、自然のぬくもりが感じられるアイテムが数多く揃います。

ファブリックだけでなく白樺のコースターやトレー、iPhoneケースなどの雑貨も充実しているのですが、同じデザインでも素材によってまた違った味わいが感じられるのが楽しい!

先日お友達へのプレゼントを選びに再び来店したのですが、イベントスペースでは取材時とはまた違った展示が行われていて、「足を運ぶ度に新たな発見があるんだ」と嬉しくなりました。

編集部:Mizuki
Editor Mizuki
Editor | 福島みづき
Photographer | 有本真大

SHOP INFO

カウニステのマップ
店舗名
カウニステ
住所
東京都目黒区自由が丘1-26-8 キクモトビル1F
アクセス
自由が丘駅 徒歩3分
営業時間
月~金 12:00~19:00/土日 12:00~18:00
定休日:水
電話番号
03-6421-2150
※ 取材時期や店舗の在庫状況により、掲載している情報が実際と異なる場合があります。 商品情報や店舗の詳細については直接店舗にお問い合わせ下さい。

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